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2011年02月09日

行雲2月号 その4(短歌)をお楽しみ下さい。

  
 如 月 会 皆さんの短歌をお楽しみ下さい。


津田 貞子
夕凍ゆうしみの糸月胸にきしむ門閉じてしばしを又眺めたり
湯気の立つパンプキンポタージュ銀の匙太宰の斜陽ひとひら掬う
竹に降りし雪の軋きしみの胸にくる父六十五回忌娘として思う
パサついたカステラ口にこをくれし卒寿の人を愛かなしみにけり
椎茸と高野をもどし巻寿司の手順を計る女という性さが

久保 成行
駆けつけた無事だった孫 十六年 道それぞれをいま孫たちは
「成人の日の孫娘に」
若者には希望がある
年寄りには想い出がある
希望は人生をひっぱり
想い出は人生を癒します
つらい悲しい想い出も
楽しく嬉しかった想い出も
想い出を持てたこと自体を感謝しましょう
有難う と そんな気持で人々と接しましょう
      *
ないしょだが朝からお神酒いまさらに人生八十もうえゝやないか
岸洋子シャンソンを聞く過ぎ去りし想いかき寄す恋しき調べ
人生の区切りも近し万全に年の区切りと老いの覚悟を

よしおかひろこ
酒気無けど趣深き新年会老女彼此かれこれ語り色濃し
老いの日に共に在ること感謝なり友あることも優れど劣らず
指打ちつまなこ落として語る友思い重ねてしずまりて聞く
こけし頬膝擦り語り泣かぬひと鋭き痛み黙もだしきく
かにかくに明るく生きむその日迄常套句のごと語るに倦うみたり

小林多加子
筆まめな友の手紙は間を置かず話の続きを繋いで届く
遠からず近寄り過ぎずこの一年交わしし文の一束となる
掃除機をかけつつうたう夫の歌音のまにまに軍歌なるらし
世の中の風に当たりて半年の無口な孫と爺の盃
先立つが勝ちと互いに言いながらえべっさんにて鯛焼を買う
posted by いくくる at 08:42| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット文庫(行雲・絵本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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